岩の原ワインの最高峰 善兵衛

善兵衛/ZENBEI 2022

天候、ぶどうの発育、熟成の過程に至るまで、すべての条件が「最高」の基準を満たした
ビンテージにのみ与えられる名称があります。それは135年という時間(とき)を遡り、
岩の原葡萄園の礎をつくった創始者 川上善兵衛から名付けた「善兵衛/ZENBEI」です。
2014年に収穫されたぶどうでつくられ、2016年に発売された「善兵衛/ZENBEI」より実に8年ぶりとなった、
その名前を冠するにふさわしい色・香り・味わいに到達した1本を
皆さんにご紹介できることをとてもうれしく、そして誇らしく思います。

zenbei2022

岩の原ワイン“最高峰”の
品格ある味わい

豊かで広がりのある果実味。長く続く余韻から感じられる心地よい酸味。樽由来のタンニンにはボリューム感とテクスチャーがあり、味わいは厚みのあるフルボディ。すぐにお飲みになる場合は生き生きとした果実香にスパイスのアクセントが楽しめ、2~3年寝かせた後は樽由来のタンニンに柔らかさが加わり、余韻の酸もしなやかで伸びのある印象へと変化します。さらに長期保存し瓶内熟成が進むと、味わいはタンニンの穏やかさに磨きがかかり、華やかな香りは広がりを増し、芳醇で多層的なアロマと味わいのエレガントさがより際立ってくるでしょう。

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つくりへの探求

より美味しく、より品質の高いワインづくりを追求するため、徹底した「収穫量制限」を行いました。主要品種のマスカット・ベーリーAの栽培では、一房約300グラム(通常約400グラム)の黒々とした房を厳選して収穫し、ぶどうの香りと味わいを最大限に引き出しています。それにより、マスカット・ベーリーAの特長である華やかな香りはより多層的でエレガントに、凝縮感のある果実味が味わいに厚みと深みを与えています。

ぶどう
樽

熟成工程で使用する樽は、木目が緻密でゆっくりと呼吸をする(ゆっくりと熟成させることができる)フレンチオークにこだわりました。主要品種のマスカット・ベーリーA(全体の71%)とアッサンブラージュに使用するブラック・クイーン(23%)はそのすべてをフレンチオークの新樽で熟成させることで、熟成の変化が楽しめ、タンニンに質感が生まれました。残りの6%を占めるベーリー・アリカントAはフレンチオークの古樽で熟成させたもので仕上げ、タンニンの輪郭になめらかさを与えています。

これまでの善兵衛/ZENBEIに見られないつくりのこだわりとして、ワインを構成するぶどう品種を2品種から3品種にしたことが挙げられます。マスカット・ベーリーA、ブラック・クイーンに加え、ベーリー・アリカントAを数パーセントなじませることで、それぞれの品種のポテンシャルをより引き出すことができました。

ぶどう

善兵衛ヒストリー

  • 1986
    1986
    本数: 621本
    品種: マスカット・ベーリーA
    カベルネ・フラン
  • 1986
    1994
    本数: 2,604本
    品種: マスカット・ベーリーA
    カベルネ・フラン
  • 1986
    2002
    本数: 3,820本
    品種: マスカット・ベーリーA
    カベルネ・フラン
  • 1986
    2009
    本数: 3,000本
    品種: マスカット・ベーリーA
    ブラック・クイーン
  • 1986
    2014
    本数: 4,253本
    品種: マスカット・ベーリーA
    ブラック・クイーン

「善兵衛」の信念

像

1890年、岩の原葡萄園の創業者 川上善兵衛は貧困にあえぐ地元農民たちを救いたい一心で自宅の庭を開墾し、ぶどう栽培をはじめました。一流のワインづくりを目指し海外から仕入れたぶどう品種は日本の湿潤な気候に適さず、有数の豪雪地帯でもあった上越高田ではなかなか納得のいくワインに結実しませんでした。実に20年という歳月をかけ品種改良を重ね、ついに「マスカット・ベーリーA」を生み出した善兵衛は「日本のワインぶどうの父」と呼ばれるまでになりました。

以来、善兵衛の意志を受け継ぎ、ただひたすらに「より美味しく、より品質の良い」ワインづくりを続けて来ました。そして時にさまざまな好条件が重なり、格別に良い出来のワインが瓶詰めされたとき、私たちは善兵衛への感謝と尊敬の念を込めてそのワインを「善兵衛」と名付けることにしました。自然の恵みと人の手でつくられるワインである限り、その出来を100パーセント予測することはできません。そして創業から135年の歴史の中で、今回の「善兵衛/ZENBEI 2022」は6度目の発売となります。

ボトル

厳選されたぶどう

マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーA 71%

1927年(昭和2年)「ベーリー♀」×「マスカット・ハンブルグ♂」を交雑し作られた品種。現在、赤ワイン用品種で一番の収穫量をほこり、各ワイナリーで個性豊かなワインが造られている。2013年OIV(国際ブドウ・ワイン機構)に品種登録。

善兵衛/ZENBEI 2022への取り組み

ぶどうの樹の状態を見極め、葉と果実量のバランスを調整。残す房は平年の約8割とし、収穫時には良質な小粒の果実が実った。さらに収穫量も半分にしたことで香味が凝縮された。まもなく誕生から100年を迎える。

ブラック・クイーン

ブラック・クイーン 23%

1927年(昭和2年)「ベーリー♀」×「ゴールデンクイーン♂」を交雑し作られた品種。実は濃い黒色で果肉は軟らかく果皮は厚い。ワインにすると特有の酸味があり、色・香りともに濃厚。まもなく誕生から100年を迎える。

善兵衛/ZENBEI 2022への取り組み

カサ掛けした上で傷んだ果実は1粒1粒丁寧に取り除き完熟を迎え、収穫・使用。平年より10日から2週間ほど収穫を遅らせることができ、例年にはない香りを纏っている。

ベーリー・アリカントA

ベーリー・アリカントA 6%

1923年(大正12年)「ベーリー♀」×「アリカント・ブスケ♂」を交雑し作られた品種。果皮の色は濃い黒色で薄く持久性があり、果肉は赤色。ワインをより紅く、美しく魅せるぶどう。誕生から100年を超える。

善兵衛/ZENBEI 2022への取り組み

栽培管理を徹底することで健全な果実を収穫することができ、かつ、例年の50%以下に収穫量を制限し、より厳選したぶどうを使用した。

製品ラインナップ

  • 善兵衛 2022
  • HERITAGE
  • マスカット・
    ベーリーA
  • ブラック・
    クイーン